「レース」はちょっと特別な時に纏うもの。
当社ではそうした特別な時を彩る立体的な「ふんわりレース」を製作しています。
ふんわりレースとは
当社の機械の準備工程はすべて手作業。糸交換も人の手で行うため、時間を要します。こうして手間暇かけることで刺繍レースの華やかさ、繊細さ、美しさをあわせ持ったレースが出来上がります。表には出ない仕事ですが、これからも、お客様も信頼にお答えできるパートナーであるべく、お客様の喜ぶ顔を想像しながら手作り感のあるふんわり立体感のある刺繍を作っていきたいと思います。
製造工程
デザイン画作成
パンチングカードを作り、刺繍布と糸を決めます。
布と糸の後染め・先染めを行います。
布の裁断
布を機械にセットできるよう縫い合す
(布カットは一反分の長さ14.6m、
刺繍される長さは13.7m)
表と裏の糸を機械にセット
表糸:ゲージに合わせて小巻にする
裏糸:ゲージに合わせてシャトルに詰める
刺繍を始める
いよいよ機械を動かし、
刺繍をしていきます。
刺繍後の糸整理とキズ補修
糸切れで機械がうまく縫えなかった箇所や
キズなどをミシンで直します。職人技の世界です。
セットや染色のある物は
染色工場へ外注依頼
芯棒に1反枚に巻き
ラベルをつけて仕上がり
1つ1つの製品への思い
当社に1つ試作依頼がきました。太い糸をたくさん使わなくてはデザイナーの意図するイメージにならない依頼でした。当社の基本的な考え方は、効率よりもいいものを作りたい。こんな依頼だからこそ当社とご縁があったと思い制作に取り掛かりました。立体感を出すために、太い糸を用いて、機械の回転数を最適化(遅く)するなどいくつか改善をしました。これなら大丈夫だろうと思って納品をしたことを覚えています。製品を納めた後、なんの連絡もなく、あの製品はどうなったのかなと思っていた時に、私の家内がその製品を見つけてくれました。すてきにハンドメイド2021年4月号の表紙にその製品が載っていたのです。我々の仕事は良かったよと言ってもらえることはほとんどありません。でも、雑誌の表紙に載るということは、良かったよと間接的に言ってもらえたと思い少し嬉しくなりました。表には出ない仕事ですが、これからも、お客様の喜ぶ顔を想像しながら手作り感のあるふんわり立体感のある刺繍を作っていきたいと思います。
すてきにハンドメイド掲載情報 :
https://www.nhk-book.co.jp/